エコキュートの選び方とは?種類と後悔しないためのポイントを解説
エコキュートの導入や買い替えを検討している方の中には、選び方に悩む方も多いのではないでしょうか。エコキュートにはいくつかの種類があり、後悔しないためには、自分の家庭のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。この記事では、エコキュートの選び方のポイントと、種類ごとの特徴について詳しく解説します。
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エコキュートの選び方のポイント5つ
エコキュートの選び方のポイントは、主に以下の5つです。
- 設置場所を確認してタンクの形状を選ぶ
- 給湯タイプ3種類から選ぶ
- タンクの容量3種類から選ぶ
- 水圧2種類から選ぶ
- 寒冷地または塩害地に住んでいる場合は対応したものを選ぶ
- メーカーから選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
設置場所を確認してタンクの形状を選ぶ
エコキュートには、3種類のタンクがあります。
- 角型
エコキュートの標準タイプで、一般的な戸建て住宅向きです。 - 薄型
奥行が薄いタイプで、場所をとらない点が魅力です。隣の家との隙間が狭い家に向いています。 - コンパクト型
角型よりも小さく、設置場所が狭い家におすすめです。
エコキュートを選ぶ際は、自宅の敷地や住宅環境に合ったタイプを選ぶことが大切です。また、設置時の搬入スペースにも注意してください。エコキュートの幅だけでなく、搬入通路の幅も確認しましょう。目安としては、作業員1名が通れる余裕があれば問題ありません。
給湯タイプ3種類から選ぶ
エコキュートは「フルオート」「オート」「給湯専用」の3種類の給湯タイプに分類することができます。
- フルオート
お湯はりからたし湯までをリモコン1つでコントロールできます。追いだき機能があり、浴槽内のお湯を自動で循環させて温度を一定に保ちます。充実した機能を求める人におすすめのハイグレードタイプです。 - オート
オートタイプは、リモコンでお湯はりを自動化できるリーズナブルなタイプで、湯温や湯量の調節も簡単です。少人数の家庭やシンプルな機能を求める場合におすすめです。また、メーカーによっては、オート、エコオート、セミオートと表記されていることもあります。 - 給湯専用
給湯専用タイプは、お湯はりを手動で行う最もシンプルなタイプで、本体価格が安く、操作も簡単です。フルオートやオートに比べて機能は少ないですが、コストを抑えたい方におすすめです。ただし、自動でお湯はりができないため、お湯を張った後に蛇口を閉め忘れないよう注意してください。
生活スタイルに応じて、必要な機能がついているものを選びましょう。
タンクの容量3種類から選ぶ
エコキュートのタンク容量には「370L」、「460L」、「550L」の3種類があります。タンク容量は家族人数やお湯の使い方によって決まりますが、少し余裕を持った容量を選ぶことをおすすめします。
【容量の目安】
- 3〜4人家族:370L
- 4〜5人家族:460L
- 5〜7人家族:550L
タンク容量が不足するとお湯切れが起こる可能性があるため、家族の人数だけでなく、シャワーの使用時間や入浴頻度も考慮して選ぶことが重要です。
水圧2種類から選ぶ
エコキュートには「高圧」と「標準圧」の2種類の水圧タイプがあります。水圧はkPaで表示され、メーカーごとに公表される値が異なります。1階の浴室なら標準圧、2階の浴室や1階のシャワーの勢いが弱いと感じる場合は高圧タイプを選ぶと良いでしょう。現在のシャワーに不満がなければ、同じ水圧タイプを選ぶのがおすすめです。ただし、元々の水圧以上の圧力は確保できない点に注意してください。
寒冷地または塩害地に住んでいる場合は対応したものを選ぶ
エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、使用可能な最低気温に制限があります。寒冷地では「寒冷地仕様」のエコキュートを選ぶ必要があります。一般のエコキュートは最低気温が-10℃以下の地域では使用できませんが、寒冷地仕様は外気温-20℃の地域でも使用可能です。ただし、-25℃以下の地域では使用できません。
メーカーから選ぶ
機能や性能、特徴などを見て、メーカーから選ぶことも選択肢のひとつです。エコキュートの機能は、メーカーやグレードによって異なりますが、以下代表的な機能をメーカー別にまとめました。
【パナソニック】
- 自動配管洗浄:風呂循環配管にお湯を流して自動的に洗浄を行う機能です。
- ぬくもりチャージ:お風呂の残り湯の熱を熱交換し、タンクに戻して有効活用する機能です。
- AIエコナビ:人感センサーが入室を感知すると、すぐにお湯の保温加熱を行います。
- スマホアプリ対応:スマホから遠隔操作ができます。
【コロナ】
- 使いきりモード:昼間の沸き上げを停止し、夜間に沸かしたお湯のみを使用して節約します。
- 自動配管洗浄:風呂循環配管にお湯を流して自動的に洗浄を行う機能です。
- スマホアプリ対応:スマホから遠隔操作ができます。
- 節水モード:給湯量を抑える「給湯量節水」と、おふろの湯量を抑える「風呂湯量節水」の2つのモードがあります。
【三菱】
- キラリユキープPLUS:UV除菌機能でお湯に深紫外線を照射し、目に見えない菌の増殖を抑えます。
- お天気リンクEZ:専用スマホアプリで設定し、太陽光発電と連携します。
- スマホアプリ対応:スマホから遠隔操作ができます。
- バブルおそうじ:マイクロバブルで、配管や熱交換器内の皮脂汚れを洗浄します。
それぞれの機能を知り、価格や自宅のニーズにあったメーカーを選ぶことが大切です。
エコキュートの価格は?
エコキュートの価格は、メーカーやグレードによって異なります。
- 家電量販店の価格
- ネット通販の価格
それぞれ詳しく解説していきます。
家電量販店の価格
家電量販店での本体価格は、約15万~50万円になります。メリットとして、セールやポイント還元などの特典を利用できる場合があり、費用を安く抑えられる可能性がある点が挙げられます。また、設置工事も一括で手配してくれるため、購入から設置までスムーズに進めることが可能です。
ネット通販の価格
ネット通販での本体価格は、旧モデルや在庫処分品などの割引が行われていれば約20万円前後で購入できる場合があります。メリットとして、24時間いつでも手続きが可能という点が挙げられます。しかし、設置工事の対象エリアが限定されていることがあるため、事前に自分の地域が対象か確認することが重要です。
自分のニーズにあったエコキュート選びが大事
エコキュートにも様々な種類と特徴があります。また、価格や工事費用、メーカーの機能などを含めて選ぶことが重要です。この記事を参考に、自分のニーズにあったエコキュート選びをしましょう。