エコキュートを長く使用するためのお手入れ方法と適切な頻度を解説!
エコキュートを長く快適に使用するためには、定期的なお手入れが欠かせません。適切な頻度で掃除を行うことで、効率的な運転が維持され、故障や不具合を防ぐことができます。この記事では、エコキュートを長く使用するためのお手入れ方法と、その適切な頻度について詳しく解説していきます。
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エコキュートのお手入れ方法と適切な頻度
エコキュートのお手入れ方法は以下の通りです。
- 風呂配管を掃除する
- 浴槽フィルターを掃除する
- タンク内の水抜きを行う
それぞれ、適切な頻度もあわせて詳しく解説していきます。
風呂配管を掃除する
エコキュートのふろ配管掃除は、半年に1度の頻度で行うと効果的です。以下の手順で掃除を行いましょう。
- 浴槽にお湯を入れる
浴槽にお湯を張ります。目安として、循環口から10cmほど高い位置までお湯を溜めてください。 - 洗浄剤を入れる
ドラッグストアやホームセンターで購入できる洗浄剤をお湯に入れます。使用する洗浄剤は、酸性やアルカリ性の強いものではなく、酸素系の洗浄剤を選ぶと安全です。 - リモコンで洗浄を開始する
リモコンで「ふろ配管洗浄」を選び、配管内で1時間程、洗浄水を循環させます。 - お湯を抜く
洗浄が終わったらお湯を抜いてください。 - すすぎ用の水を入れる
すすぎ用に新しい水を浴槽に入れ、再び「ふろ配管洗浄」を選択し、30分ほど水を循環させます。 - すすぎを2〜3回繰り返す
すすぎを2〜3回行ったら、最後に水を抜き、浴槽内を清掃すれば完了です。
この掃除を定期的に行うことで、ふろ配管の汚れや臭いを防ぎ、エコキュートの性能を維持することができます。ただし、同じエコキュートでも掃除の仕方が違う場合があるので、取扱説明書をよく読んでから掃除をするようにしてください。
浴槽フィルターを掃除する
浴槽フィルターの掃除は、週に1度の頻度で行うと効果的です。以下の手順で掃除を行いましょう。
- 浴槽フィルターを取り外す
取扱説明書に従い、フィルターを取り外しましょう。 - 水洗いして水垢を落とす
フィルター全体を水で洗い、水垢をしっかり落としてください。 - 洗浄剤を使用する
湯垢がこびりついている場合、洗浄剤できれいにします。 - 歯ブラシで細かい汚れを取り除く
歯ブラシなどでフィルターの網目部分の細かい汚れを落としてください。 - フィルターを元に戻す
上下を間違えずに、元の位置に戻せば完了です。
この清掃を定期的に行うことで、フィルターの詰まりや汚れを防ぐことができます。
タンク内の水抜きを行う
タンク内の水抜きは、年に3度の頻度で行うと効果的です。以下の手順で掃除を行いましょう。
- 漏電遮断機を切る
まずは安全のため、漏電遮断機のスイッチを切ってください。 - 給水配管専用止水栓と逃がし弁を開ける
給水配管専用の止水栓と逃がし弁を開けます。 - 排水栓を開けて水抜き
排水栓を開け、約1分間水を抜きましょう。 - 逃がし弁レバーを閉める
水抜きが完了したら、逃がし弁レバーを閉めます。 - 漏電遮断機のスイッチを入れる
漏電遮断機を再度オンにしてください。 - お湯が出るか確認
最後に、屋内でお湯が正常に出るか確認すれば完了です。
タンク内部はブラシでの清掃ができない設計になっており、配管と違って広い内部に洗浄剤を使っても、あまり効果はありません。そのため、何度水抜きをしても汚れが落ちない場合は、専門の清掃業者に依頼することをおすすめします。
エコキュートをお手入れしないとどうなる?
エコキュートをお手入れしないと、以下のようなデメリットがあります。
- お湯が汚くなる
- お湯が臭くなる
- 部品が消耗する
- 稼働率が下がる
それぞれ詳しく解説していきます。
お湯が汚くなる
エコキュートをお手入れしないと、お湯が汚れてしまいます。白い粉状の汚れや茶色い異物が湯船に浮かぶことがありますが、これは、風呂配管に溜まった汚れが湯船に流れ出たためです。
風呂管の汚れは、追い焚きや入浴剤の使用が原因で蓄積されます。追い焚きは浴槽のお湯を吸い上げて温め、再度吐き出す循環システムのため、皮脂や入浴剤が配管内に残りやすいのです。汚れたお湯には雑菌が含まれており、健康面にもリスクが生まれてしまうので注意してください。
お湯が臭くなる
汚れたお湯は雑菌が繁殖し、嫌な臭いを発生させることがあります。臭いを軽減するために、メーカー推奨の入浴剤を使用することもできますが、入浴剤は配管に汚れを引き起こす原因となるため、注意が必要です。配管が汚れると、再びお湯から臭いが発生し、悪循環に繋がることがあります。エコキュートの定期的な掃除を行うことで、臭いの軽減が期待できるでしょう。
部品が消耗する
エコキュートの配管や貯湯タンクに汚れが溜まると、機器が正常に動作しなくなる恐れがあるので注意してください。適切にお湯を沸かせない状態が続くと、部品の摩耗が進み、結果として機器の寿命が短くなることもあります。
稼働率が下がる
汚れが溜まった風呂配管では、追い焚きやお湯を溜める時間が長くなることがあります。これは、汚れが原因で排水や給水がうまくいかず、お湯を溜めたり温めたりする機能が低下するためです。もしお風呂のお湯が温まりにくい、またはお湯が溜まるのに時間がかかると感じたら、エコキュートの掃除を行ってみてください。
エコキュートのお手入れを業者に頼んだ場合の相場は?
エコキュートの掃除は自分で行えますが、時間がない場合や汚れがひどい場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。清掃・メンテナンスの費用は約1万〜3万円ほどで、プロが掃除の他に修理や交換が必要な箇所もチェックしてくれます。手間を省きたい方や、エコキュートの残りの寿命が近いと感じた場合は、専門業者に依頼することを考えてみましょう。
エコキュートは定期的にお手入れすることが大事
エコキュートを定期的にお手入れすることで、長く快適に使用することができます。掃除をせずに放置しておくと、お湯が汚れたり、寿命が縮んだりする可能性があるので注意しましょう。この記事を参考に、適切な頻度でエコキュートをお手入れしてみてください。